地盤に関するお役立ちコラム

COLUMN

2020.05.22

昔の家・今の家

構造設計部

こんにちは、構造設計部の高須賀です。

伝統的な昔の日本建築は、高温多湿の夏場における風通しのよい建築でした。
また、縁側や軒先を深くすることで夏の日射を軽減し、過ごしやすいパッシブな温熱環境でした。
これは、高温多湿の日本において、冷房などない時代において暑さを乗り切るための工夫といえます。

逆に冬場は気密性の低い家のために、南側に大開口を設け、冬の日差しを取込むとともに、こたつなどの局所的な暖炉を設けることで冬場の寒さを乗り切っていました。


現在は、世界的な流れで低炭素社会の動きがあり住宅においては省エネ化への動きが加速しています。また、建築物 省エネ法が改正され、令和3年4月からは、一戸建て住宅において建築士による「省エネ性能に係わる義務制度」により、 建築される建物の省エネ性能が明確化されてきます。 時代のニーズにこたえるべく、高気密高断熱を売りにした住宅 が多くなりました。その高気密高断熱のお陰で、年中快適な生活ができるようになりました。しかし、高気密高断熱の設 計・施工は簡単なものではありません。正しい断熱の設計や施工を行わないと、内部結露による構造木材が腐ってしまう というリスクも考えられます。 木造住宅の構造で耐震等級2や3など話題になったりしますが、壁内などで内部結露をして しまうと経年的に木材が腐朽して強度を失い安全性に問題が生じます。



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